株式会社NTTぷらら

AXシリーズを採用、IPv6で200万人以上のユーザーにサービスを提供するNTTぷららの「ひかりTV」

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2008年にサービスを開始した映像配信サービス、ひかりTV。独自コンテンツも含めた多彩な番組を、手軽に高画質で楽しめるサービスです。前身サービスの4th MEDIA(フォースメディア)の時代からIPv6を用いた商用サービスに取り組んできた配信サービスの先進企業、株式会社NTTぷららが選択したのは、A10ネットワークスのAXシリーズでした。

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課題:2008 年、ひかりTVスタートIPv6 黎明期に求められたロードバランサーの要件

株式会社NTTぷらら(以下、NTTぷらら) の映像配信サービス「ひかりTV」の会員数 は現在233万人。2008年のサービス開始以 降、順調に会員数を伸ばしています。
 ひかりTV対応チューナー(セットトップ ボックス)のUI画面はメタデータ、BMLおよ びUJMLコンテンツを構成するサーバーから 配信されており、その負荷分散にはロードバ ランサーが活用されています。特徴的なの は、ひかりTVではスタート当初からNTT東 日本、西日本のフレッツおよびNGN網を活 用したIPv6でサービスが行なわれていると いう点です。当時はIPv6技術が広まり始めた ばかりであり、商用利用の黎明期だったた め、ロードバランサーの選定は難しかったと NTTぷららの秋元友伸氏は語ります。
「製品カタログにIPv6に対応していますと書 かれていても、すべての機能がIPv4と同じよ うに使える機器とは限りませんでした。その ような状況の中で、最適解を探しました」
 当時、IPv6対応を謳う製品の多くは、基本 機能のみの対応にとどまっていました。しか し、NTTぷらら社の要求では、SSLアクセラレーション機能やIPv6環境でも必要であったsource-IPおよびcookieパーシステンスなど、ロードバランサーとして求められる機能に も対応している必要がありました。またIPv6 対応に加え、ユーザー増加に備えた膨大なト ラフィックを間違いなく処理できること、高速 で安定した動作を期待できることなども要件 として挙げられました。当時のIPv6対応機器 は高機能モデルが中心であり、トラフィック処 理をCPUで行なうのが一般的でしたが、この 方式では安定性に不安を感じたと秋元氏は 言います。
「全てをCPUで処理すると、一部機能のバグ 等による高負荷が全トラフィックに影響する 場合があります。そこで、ハードウェア処理で 高速かつ安定した動作を期待して、ASICを採 用したモデルを探しました」

検証:ASIC による高速、安定処理IPv6 とIPv4 による機能差が少なくサポート力も高いことが決め手

機器選定に際し、必須要件を満たす数社 のロードバランサーが候補として挙げられ、 比較検討が行なわれました。その結果選ば れたのが、A10ネットワークスのAXシリーズ です。IPv6使用時の安定した高いパフォーマ ンス、IPv4利用時との機能差が少ない点が もっとも大きな決め手になったと、NTTぷら らの谷内健氏は当時を振り返ります。
「AXシリーズは、ロードバランサーに特化 した専用ASICおよびSSL専用チップによる SSLアクセラレーション機能を採用しており、 IPv6利用時にも高速で安定したトラフィック 処理を実現できている点が魅力でした。さら に、DSRやインライン構成を組むにあたり、 特にDSRではサーバーがloopbackアドレス を持っていないとサーバーを有効にしないな どの開発要望に応えて頂きました。また、商 用サービスに採用するにあたり、メーカーお よびSIベンダー一体となったサポート力の高 さも見逃せないポイントでしたね」
 導入当初はIPv6の技術がまだ成熟してい なかったこともあり、実績や運用ノウハウな どは未知数でした。それでも安心して導入で きたのは、A10ネットワークスのエンジニア による丁寧かつスピード感のあるサポートが あったからだと、NTTぷららの鈴木裕道人氏 も語ります。「実際にシステムを構築していく 中で、機能改善が必要な 点も浮かび上がりました。

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しかしその都度、A10ネットワークスのエンジ ニアが迅速かつ真摯な対応で解決してくれ ました」
運用面においてはさらに、CLIと日本語GUI の2種類のインターフェイスを備えているこ とが高く評価されています。ネットワークエ ンジニアが設定、管理しているため、どのよ うな操作を行なっているか一目で理解でき るCLIの存在は重要です。一方でパフォーマ ンスやステータスを一覧するためにはGUIが 適しています。NTTぷららではそれぞれのイ ンターフェイスを適材適所で使い分けること で、日々の管理負荷を軽減しています。

効果:ショッピングサービス、モバイル向けサービスの対応拡大するひかりTVのサービスを支え続けてきたAX

2008年にAXを採用してスタートしたひか りTVのサービスは、さまざまな機能やサー ビスを拡充し、映像配信を中心とした総合エ ンターティメントサービスへと進化してきまし た。2011年からは従来のテレビ向け配信に加 えて、スマートフォンやタブレット端末向けに 「ひかりTVどこでも」を開始し、2012年9月 より、手持ちのスマートフォンやタブレット端 末を利用して簡単に作品検索や視聴操作、さ らにはSNS連携ができる、スマートリモコン機 能「りもこんプラス」を開始しました。
「ひかりTVのサービス拡大に合わせ、AXの 活用の幅も広がっています。導入当初は認証 シーケンス、コンテンツ購入および鍵配信機 能のロードバランサーとして使用されていた AXは、その後、ショッピングサービスでの商 品の購入、DBキャッシュサーバー、モバイル 端末向けのロードバランスにも使用されてい ます」NTTぷららの中野良氏はそう言い、現在ではレイヤー4 ロードバラン スやSSLアク セラレーショ ン機能が使用 されているほ か、ショッピングサービスではcookieパーシ ステンスの機能も使用されていると説明して くれました。もちろんすべてのAXは冗長化さ れ、サービスの信頼性を高めています。
 NTTぷららではcookieパーシステンスや SSLアクセラレーションなど、戻りトラフィック がAXを通る必要がある場合にはインライン 構成、単純なHTTPロードバランシングのみの 場合にはDSR構成と使い分けることでAXの 負荷を抑え、ユーザー収容率を高める工夫も されています。
「もともと機器のパフォーマンスが高いた め、新規サービスを立ち上げる際にも、既存 のAXのリソースをそのまま活用することがで きます。機器コストが新たに発生しない他、 迅速にサービスを開始できるため、今後の サービス展開にも不安はありません」
 秋元氏は、AXを利用したシステムについて そう評価しています。 今後も、利便性の高いサービスや機能拡充を 積極的に展開していくひかりTVを、これから もAXは支えていきます。

ネットワーク構成図

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IPv6 商用サービスのパイオニアが見る、IPv6 の昔と今、そして未来

2004 年からIPv6での商用サービスに取り組んできたNTTぷららと、創業当初からIP v 6を視野に開発を続け てきたA10ネットワークス。サービスを構築し、提供する視点から見るIPv6の変遷と未来について、サービス現場を肌で感じてきた秋元 友伸さんと谷内 健さんが、A10ネットワークスの天田 賢と語ります。

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メーカーとのタッグでサービスを構築

天田: NTTぷらら様ではひかりTVの前身となる4th MEDIAの時代からIPv6の商用サービスを展開しています。かなり早い取り組みですよね。

谷内: 4th MEDIAのスタート当初からIPv6で配信しているので、2004年から取り組んできたことになりますね。当時は、DNSラウンドロビンの運用でしたが、新たに新サービスとして、ひかりTVを開始するにあたり大きな課題となったのが、IPTVフォーラム規定によりDNS運用を弊社でできなくなったことでした。そこで、ロードバランサー必須の構成を組むことになりましたが、当時は製品も少なく、選定には悩みました。

天田: 選定中にご相談いただいたのが、サービス開始前年の2007年だったと記憶しています。A10ネットワークスが当初からIPv4/v6の両方を視野に入れて開発してきたことをご評価いただきました。

谷内: IPv6については機能面での対応も当然必要なのですが、まだ黎明期だったため、検証や機能要望に応えて頂けるメーカーの製品でなければだめだと考えていました。実際、A10ネットワークス様やSIベンダー様に検証や機能改善、バグ改修に協力して頂いたので、迅速なサービススタートを実現できたのだと思っています。

天田: 本来はIPv4とIPv6で同じことができる製品が理想なのですが、フィールドで使われている実績の違いがIPv4とIPv6の完成度の違いとして表れてしまいました。ご指摘を受けて対応することで、AXシリーズを育てていただいたと感謝しています。

一気に進んだマルチデバイス対応

天田: 約8年もIPv6で商用サービスを提供してきた訳ですが、現場で感じるニーズの変化はありますか?

谷内: ここ1〜2年でマルチデバイス対応が一気に進んでいます。ひかりTVでもスマートフォンやタブレット端末に対応するため、AXを増設してネットワークを増強しました。スマートデバイスはIPv4網なので、サービス環境はIPv4/v6共存環境になっています。

天田: デバイスだけではなく、配信技術の面での新たな動きはありますか?

秋元: ショッピングサービスなどでは、サービス当初は使っていなかったcookieパーシステンスを使うなど、一部で高レイヤーでのロードバランシングを取り入れ始めています。今後はこうしたインテリジェントな運用をもっと取り入れるべきでしょうね。その際はまたサポートをお願いします。

IPv6普及に向けて残る課題とは

天田: 世の中はいずれIPv6に移行していくと思いますが、まだ商用サービスへの広がりはゆるやかなようですね。どのような課題があるのだと思いますか?

秋元: IPv6はまだ技術として枯れていないので、踏み出しにくいのではないでしょうか。IPv4使用時とIPv6使用時で処理能力に大きな違いがある製品も多く、製品選定にも気を使います。AXのように、IPv6使用時のパフォーマンス低下が少ない機器ばかりならいいのですが。

谷内: 確かに、バグには悩まされた時期もありますが、パフォーマンスがボトルネックになったことはありません。今後は、SSLの 2048bit化によるネットワークサーバーの負荷増加は避けられない状況です。如何にコストとパフォーマンスのバランスが取れるか、A10製品には期待したいところです。

秋元: IPv6機能を使うにあたり、商用環境でなければ遭遇しないバグはどうしても存在します。重要なことは、見つかったバグにどのように対応してもらえるかということ。スピーディな対応が約束されていれば、安心して商用サービスに使えますから、そこは今後もA10製品に期待したいですね。

天田: ありがとうございます。A10ネットワークスはあらゆるお客様に対し仮想、物理を問わず色々なコンテンツを選ぶという意識を持っています。昔も今も、もちろん将来も変わらず、ひかりTVの成長を全力でサポートさせていただきます。

AX シリーズについて

A10 ネットワークスのAX シリーズは、業界最高のプライスパフォーマンスを提供する次世代のアプリケーションネットワーキングプラットフォームです。 ハイパフォーマンスで拡張性の高いWeb アプリケーションデリバリーサービスを構成し、アプリケーションの可用性を最大化することによって企業やISP のビジネスをサポートします。 AX の Advanced Core Operating System(ACOS)アーキテクチャは、Scalable Symmetrical Multi-Processing (SSMP)テクノロジを搭載する革新的なOS であり、数々の賞を受賞しています。 設計段階から最適化されたマルチCPU アーキテクチャを持つACOS は、パフォーマンス、拡張性、信頼性において他社製品よりはるかに優れています。 詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
http://www.a10networks.co.jp/

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A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について

A10 Networks(NYSE: ATEN)はアプリケーションネットワーキングおよびセキュリティ分野におけるリーダーとして、高性能なアプリケーションネットワーキングソリューション群を提供しています。お客様のデータセンターにおいて、アプリケーションとネットワークを高速化し可用性と安全性を確保しています。A10 Networksは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、世界各国の拠点からお客様をサポートしています。

A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。

詳しくはホームページをご覧ください。

URL:http://www.a10networks.co.jp/

Facebook:http://www.facebook.com/A10networksjapan

A10 Networks、A10 Harmony、A10ロゴ、A10 Lightning、A10 Thunder、aCloud、ACOS、ACOS Policy Engine、Affinity、aFleX、aFlow、aGalaxy、aVCS、aXAPI、IDaccess、IDsentrie、IP-to-ID、SSL Insight、Thunder、Thunder TPS、UASG、および vThunderは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。その他上記の全ての商品およびサービスの名称はそれら各社の商標です。

お問合わせ

A10 ネットワークス
ビジネス開発本部 マーケティング部
03-5777-1995
jinfo@a10networks.com

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